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■市民プロデューサー通信....................................vol.19
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2001.7.9発行  第19号 

======== NPO世紀のチェンジリーダー《市民プロデューサー》通信==========
■市民プロデューサーとは?
「地球市民として地域に根ざし、アイデアとユーモアとネットワークを武器に、
様々な分野の人たちと協働しながら、企業や行政には出来ない社会的イノベー
ションを、経済性をも無視せずに創り出せる人」のことです。
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★このメールマガジンは、社会福祉法人大阪ボランティア協会が主催する「市
民プロデューサー養成講座」運営チームのメンバー有志によって発行されてい
ます。

━━━━━━━━━━━━━━━  も く じ  ━━━━━━━━━━━

■1■ 市民プロデューサー語録  その17・・秋田光彦さん
      〜フォーラム 時代を拓く市民プロデューサーから〜  
■2■ 「市民」考 黒ビールでも飲みながら…(17)
      「市民?県民?国民?」
■3■ ひろば
      講座レポート CAP5速報!
      ボランティア国際年記念連続フォーラム
「市民としてのスタイル」夏の陣のお知らせ

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 ┃◇◆ 市民プロデューサー語録
 ┃◆◇ その17 秋田光彦さん
 ┃◇◆    (應典院住職)
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●まず、場ありき。

 ひとつの地域づくり、街作り、人の関係づくりにおいて場づくりや場所づく
りというものが非常に大きな意味を持っているのではないかと思っています。

 應典院は日本初の参加型寺院です。葬式しない、宗派は問わない、檀家制で
はなく会員制。その運営はNPOをモデルにしています。
 もともとの寺というものはNPOに近いものではなかったか。遠い昔、寺に
は学び、癒し、楽しみの機能があり、市民と公共のひとつの関係が存在してい
ました。そのことを考えると今の應典院のあり方はなんら不思議でない。

 僕が子どものころは、路地や広場など特定の目的や効率を強いない、集いの
場がありました。しかし今の日本はそういう場そのものがなくなってきている。
これは何も子どもに限ったことではない。應典院でしようとしていることは生
活者の合意や共感の上に成り立った場づくりなんです。

 人と人をどうつないで行くのか、人と社会をどうつないでいくのか。應典院
はそれ自体が触媒となって、他者や世界とつなぐインターミディアリの機能を
もっと深めていきたいと思っています。

●かんじんなのはマーケティング

 映画の世界はほんの20年ほどの間に大きく変わってきました。
 角川映画に代表されるような絶対的な大きな力だけにすべてが収斂されてい
た時代から、ひとつひとつの作品の持ち味や作家性を尊重しながた、ターゲッ
トを絞ってていねいに売っていく、そういう映画群が出てきました。

 社会においても、今までひとつの大きな「公」に収斂されていたものが多く
の市民プロデューサーが出てきたことで、公共が細分化され、多様な公共がで
き始めているのが現代だと思う。その中で肝心なのがマーケティングです。

 いくら才能があっても、才能本位で市場は動かない。それを売るプロデュー
サー、上映する映画館、宣伝するパブリッシャー、など映画の周辺でこれを支
える役割や機能があってはじめて新しい映画のマーケットが成立します。むろ
ん、いちばん大事なのは、観客、その作品のパートナーとしての観客であるこ
とは言うまでもありません。

 市民活動にミッションや勢いは感じるが、敢えて言うならそれを事業化して
いくために、いったい何が必要か、そこがまだ単線的で独断的な感じがします。
思考の距離が短くて、戦略性に欠ける。

●市民活動における現場とニーズについて

 僕は現場とはあえて距離を置くように意識しています。ちょっと小高い山の
上から眺めている感じかな。俯瞰・鳥瞰を大事にしたい。距離を置くことで見
えなかったものが見えることがあるからです。

 米の例にもれず、日本でもニーズの隙間はまだまだある。ニーズの掘り起こ
しも大事ですが、ニーズをつなげていって、共通するところを事業的にとらえ
ていくことの方が面白い。助成や寄付に頼りっぱなしではなく、ユーザーから
代価を得てこそ、社会サービスとして息長く成り立つのだと思う。

 市民活動は、夢創造からマーケットやユーザーを見据えたビジネス指向に育っ
ていくといいな、と思います。

*大阪ボランティア協会主催 ボランティア国際年記念連続フォーラム
 市民としてのスタイル 春の陣「時代を拓く市民プロデューサー」の内容の
 一部をご紹介しました。

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┃┃ 「市民」考  黒ビールでも飲みながら・・・ (17)
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          「市民? 県民? 国民?」

▼サンデープロジェクトに長野県の田中康夫知事が出演していた。非常に感心
したのは、知事が県民という言葉をあまり使わず、その代わりに「市民」とい
う言葉を多用されたことである。例えば、うろ覚えだが、ダム廃止宣言や記者
クラブ廃止宣言において、「市民がそれを望むかどうかがいちばん大切なんで
す」というようなことを言っておられたと思う。普通の知事なら「県民」とい
う言葉を使うだろう。

▼実はぼくは、ある地方自治体の広報誌関係の仕事をしているのでよく分かる
のだが、県の職員というのは、市民という言葉を使いたがらない。なぜなら、
市民というと県の“傘下にある”どこかの市の住民という意味になるとでもい
うように、県レベルの自治体にとっては、市民という言葉はあまり使いたくな
いものらしいのだ。

▼ところが田中知事は、県民よりも市民という言葉を、少なくともサンデープ
ロジェクトの中ではよく使っておられたように思う。つまり、彼の頭の中では、
自分のクライアントは、長野県という地域に住んでいる人々というより、県民
も含めた、地球的な規模での普遍的な意味における「市民」である、という観
念の方が強いということなのではないだろうか。

▼地域エゴを貫き通そうと思えば、必ず他の地域からの反発が起こる。一つの
地域の利害は、別の地域の利害と密接、微妙に繋がっている。そういう時代に
ぼくらは生きているのである。そこのところが分かっていないと、自分はどこ
そこの選挙区から出ているので、そこの住民は大切にするが、票に結びつかな
い他地域の住民のことについては全く無関心だ、という政治家が誕生する。

▼しかし、ぼくらフツーの市民の感覚としては、どこそこの国の民とか県の民
と考えられるより、地震で困っているチリの人たちや、エイズの蔓延を本当に
心配しているアフリカの人たち、またCOP議定書批准拒否はアメリカの恥だ
と考えている米国市民などと同じ「市民」とみなされる方が、はるかに人間と
しての誇りを感じられるのである。田中康夫的な感覚は、かなり多くの人たち
に共有されてきているのではないだろうか。

              (吐山継彦 mailto:PBC00634@nifty.ne.jp)

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 ■ひ■■ 
 ■ろ■■    みんなで自由に発信するコーナーです
 ■ば■■    投稿歓迎!    
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■講座レポート CAP5速報! 前半戦を終わって折り返しです!
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 講座第3日目は、シーズ・市民活動を支える制度をつくる会事務局長松原明
氏の講義「市民活動の戦略論を学ぶ」からスタート。明確な目標を掲げてスタ
ートした戦略的NPO、シーズ。その実績に裏付けられた戦略論を、9つの前
提と10の方法という項目に沿って展開された。

 まずは、失敗する人が見落としがちな9つの前提。協力者はみんな、忙しい。
協力する範囲を決めて、関わりやすくすること。手を広げすぎず、一つの成果
に集中すること。今は先駆的なことが、数年後も先駆的であるとは限らない。
個々の専門性をネットワークでつなげば、一つの成果が生みだせる。信用は生
まれるものではなく、つくっていくものである、などが挙げられた。
 方法論では、それぞれの事業に具体的な目標を設定すること、支援者と対象
との関係性をよく考えること、社会の動きに柔軟であること、成果を支援者へ
フィードバックすることなどのポイントをおさえながら、目的−事業−プロジェ
クトという設計をすることの重要性が指摘された。

 続いては、地球市民教育センターの栗本敦子氏によるワークショップ「多様
な市民の協働は何を生み出すか」。講座後半の企画作りのグループ作業に向け
てのいわば協働作業のウォーミングアップ。

 「あと出しで、相手に負けるモノを出す。」という単純なじゃんけんゲーム
ひとつでも、つい勝つモノを出してしまう自分に気づく。
 「理屈でわかっていても、実際にはなかなか動けない。」
 「自覚していなかったら、世の中変えていけない。」
 「どういう風に変えていこうという以前に、今がどうなのか?」

 今いるスタンスの確認や、課題達成のグループ作業を体験してみることで議
論のプロセスを考えてみること、一人ではできないことを生み出す協働の可能
性など、ワークショップを通して体感することができた。

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        「−釜ケ崎フィールドワーク−」 
 
 7月1日(日)。晴れ。CAP5は開講4日目。NPOに必要な現場感覚を
身につけるフィールドワークの日である。大阪市西成区にある、通称「釜ケ崎」
と呼ばれる街を訪れて、街が抱えている問題とNPOの街づくりへの取り組み
を実際に自分たちの目で確認したあと、釜ケ崎再生をテーマにグループワーク
を行った。

 「釜ケ崎」とは東京の三谷・横浜の寿町とならぶ日雇い労働者・ホームレス
の街だ。全国から集まった彼らの数は約3万人。「ドヤ」と呼ばれる格安の簡
易宿泊所に泊まれる人はまだマシだ。折りからの不況と高齢化で仕事がなく、
高齢労働者を中心に行き場を失った多くの人びとが野宿生活を送っている。
 今回、我々のワークをサポートしてくれたのは、「釜ケ崎のまち再生フォー
ラム」の方々だ。午前中の時間を使って、メンバーのありむら氏と山本氏に街
の様子や建物・取り組みの状況を説明していただきながら、実際に釜ケ崎の街
を歩いた。

 西成区の面積の8.4%を占めているこの街はJR大阪環状線と南海本線にし
きられた三角形の形をしている。日曜日ということもあって、どことなくのん
びりとしたムードがあり、おっちゃんたちもご機嫌な様子。多くの店や露天商
が営業している。行政の窓口であり、求職の場であるあいりん総合センター、
すでに満員となっている福祉マンション、あいりん臨時緊急夜間避難所(シェ
ルター)、ボランティアによる炊きだし風景、釜ケ崎の中心地となっている三
角公園、各所に点在しているボランティアの事務所、おっちゃんたちの顔、街
の雰囲気、全体的なにおい。一通り見て、感じることができた。

 午後からのレクチャーで、釜ケ崎のまちづくりの現状と今後の方向性につい
て知った。その後、「釜ケ崎を日本のカオサンストリート(タイ・バンコクの
格安ホテル街。全世界のバックパッカーが集まる)にしたい」、というありむ
ら氏の発言を受けて、「若者を釜ケ崎に呼び寄せるには?」をテーマに3つの
グループで企画づくりが行われた。

 約1時間の議論を経て、CAPメンバーが出した企画は次の通り。
●芸術家の集まる街−KAMART−
●店・情報・芸術・宿・レストランなど異文化が交錯する場所KAMA×2st.
●釜ケ崎国際路上パファーマンス祭開催

 僅か数時間とはいえ、実際に歩いた街についての企画ということもあって、
具体的なイメージをもって企画づくりが進められた。まさに今回の狙いはそこ
ににあったわけで、今日のフィールドワークを通じて、自分の足で具体的な問
題意識を掴むことの重要さをCAPメンバーが感じてくれたと思う。各企画の
講評をしてくださった山本さんからはいい企画があれば是非実現してみたい、
という意気込みも伝わってきて、非常に充実した学びができた。

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ボランティア国際年記念連続フォーラム「市民としてのスタイル」夏の陣
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     企業と市民の協働―企業と市民の融合マジック

         資生堂名誉会長 福原 義春さんらを迎えて開催します!
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 1年間に開催する4回のフォーラムを通して、今の社会が抱えるさまざまな
課題解決に、私たち市民一人一人ができることは何か、よりよい社会を主体的
に創っていくための市民のライフスタイル、すなわち「市民としてのスタイル」
を探っていきます。
 今回の3回目では、企業と企業にはたらく人と、市民活動との関わりに焦点
をあてます。ゲストの方々の豊富な経験を基にしたお話をおうかがいしながら、
企業と市民活動の協働の意味や魅力、可能性、今後の課題などについて、いっ
しょに探っていきたいと思います。協働から生まれる新たな力と可能性「企業
と市民の融合マジック」に、皆様もぜひご参加ください!

基調講演「会社人間、社会に生きる―企業人と企業の市民としてのスタイル」
       福原 義春さん(資生堂 名誉会長)
シンポジウム「企業と市民の協働―企業と市民の融合マジック」
       福原 義春さん(資生堂 名誉会長)
       田代 正美さん(経済広報センター 総務部長兼国際広報部
               長)
       中村 順子さん(コミュニティサポートセンター神戸理事長)

       進行・早瀬  昇 (大阪ボランティア協会)

2001年8月26日(日) PM1:30〜5:00  受付●1:15〜
大阪国際会議場〈グランキューブ大阪〉(大阪市北区中之島)
参 加 費:一般 1500円、協会会員 500円
定   員:200名
主   催:社会福祉法人 大阪ボランティア協会

お申し込み、お問い合わせは 大阪ボランティア協会まで。
mailto:natsu@ovn.gr.jp

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| 【編集部より】                    |
| ご意見ご感想をぜひ、お寄せください!         |
| 「市民プロデューサー通信」への投稿も募集しています。 |
|         mailto:PBC00634@nifty.ne.jp       |
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            市民プロデューサー通信
       〜21世紀は市民プロデューサーが拓く!〜
       発行人:吐山継彦     編集人:川畑惠子
       編集:市民プロデューサー通信編集部
 バックナンバー等は http://www25.freeweb.ne.jp/business/capnews/
 市民プロデューサー養成講座については http://cw1.zaq.ne.jp/osakavol/cap/

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