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■市民プロデューサー通信....................................vol.13
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2001.5.26発行 第13号
======== NPO世紀のチェンジリーダー《市民プロデューサー》通信==========
■市民プロデューサーとは?
「地球市民として地域に根ざし、アイデアとユーモアとネットワークを武器に、
様々な分野の人たちと協働しながら、企業や行政には出来ない社会的イノベー
ションを、経済性をも無視せずに創り出せる人」のことです。
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★このメールマガジンは、社会福祉法人大阪ボランティア協会が主催する「市
民プロデューサー養成講座」運営チームのメンバー有志によって発行されてい
ます。
━━━━━━━━━━━━━━━ も く じ ━━━━━━━━━━━━━━━━
■1■ 市民プロデューサー語録 その12・・・早瀬 昇さん
■2■ 「市民」考 黒ビールでも飲みながら…(12)
リーダー意識について
■3■ 長尾文雄先生の連載 ★ グループ作業のヒント
「安心の風土」
■4■ ひろば
「ある日の午後…」
■5■ 市民プロデューサー養成講座&CAPジャムのご案内
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┃◇◆ 市民プロデューサー語録
┃◆◇ その12 早瀬 昇さん
┃◇◆ (大阪ボランティア協会事務局長)
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疲労と不信の悪循環
企業なら損益分岐点がある。行政なら議会が決めた規則でもって、ここまで
すると決められる。
しかし、我々の活動は、やる人はやる。どこまでしたらいいかという基準が
ないということは、「ここまでしよう」「ここまでしかできません」という基
準を自分で決めないといけない。これがつらいんです。
相手がたいへんな状況にあることがわかる人ほど、感じる人ほど、自負心の
ある人ほど、責任感の強い人ほどがんばるわけです。がんばったらどうなりま
すか。無理をします。無理をすると、人間ですから、疲れる。すると休みたく
なる。休むと、「そやからボランティアはあてになれへん!」と言われるわけ
です。「私だって一生懸命やってるのに」と言いたいところです。言ってもい
いんですが「そうですか、おたくもだめですか」とため息をつかれたりすると
「ほっとかれへんなあ」とまた無理する人が出て来るんです。そしてまた疲れ
る。また休みたくなる。これを、疲労と不信の悪循環と言います。
この話をある市民団体の人に話したら、「私、それ3周目です」とおっしゃ
られて、どう答えていいかわかりませんでした。悲しい世界ですが、しょうが
ないんです。
これ、実は昔、小説になりましたね。『惜しみなく愛は奪う』です。『ボラ
ンティア もうひとつの情報世界』(岩波新書)の中で、金子郁容という慶応
大学の先生が自発性パラドクスと言っています。自発的であるということが、
弱くなる、自発的にかかわることによって人に非難される。誰かに指示されて
やっていたら、こんなことは起こらないのです。
こうした問題、悲劇を解消するにはどうしたらいいか。一つは、あきらめる
ことです。あきらめるというのは、重要な選択です。長くやってるうちに状況
は好転するかもしれませんから、細く長くという戦略もあります。とにかく、
今解決するのは無理だから、ぼちぼちやろうという考え方です。
もう一つは、支援者を集めることです。
それから、制度化です。市民活動はこれまで、いろんな制度をつくってきま
した。よく、市民活動を第三のセクターと言います。第一のセクターが行政で、
第二のセクターが企業で、第三が市民活動と言いますが、僕に言わせればこの
順番は逆で、最初にあったのが我々です。歴史的に見れば、役所が人権保護を
言い出したのも、日本政府では50年ほど前、国際人権規約を批准して以降のこ
とです。福祉国家という概念も200年くらい前まではなかった。あるいは、企
業にしても1600年以前に株式会社はなかったでしょ。我々が最初にあって、そ
こから制度化してきた。
しかし、制度化だけに頼ると、行政をどんどん肥大化させることになって、
そのことの限界や問題点が見えています。そのあたりが市民プロデューサーと
しての戦略かと思います。
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※『市民プロデューサーが拓くNPO世紀』(大阪ボランティア協会編、ぎょ
うせい発行)からの抜粋ですが、メールマガジン用に内容を変えない範囲で、
一部文章に編集を加えました。
※ほんの一部のエッセンス。もっと楽しみたい人は、大阪ボランティア協会で
本を買ってくださいね。 ご注文は、大阪ボランティア協会 出版部まで。
mailto:books@ovn.gr.jp
/06-6357-5741 fax06-6358-2892
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_/ 『市民プロデューサーが拓くNPO世紀』 _/
_/ お陰様で第一刷完売、只今増刷中 _/
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┃┃ 「市民」考 黒ビールでも飲みながら・・・ (11)
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リーダー意識について
▼「してみせて、言って聞かせて、させてみせ、誉めてやらねば、人は動かじ」
という山本五十六の有名な言葉は、部下を指導するリーダーの基本的な心構え
とされている。しかしぼくは、この言葉を目にするたびに違和感を覚えてきた。
なにか基本的、決定的に認識の違いがあるという感じがするのである。
▼指揮命令系統をはっきりさせ、手取り足取り部下を指導する管理方式は、も
ちろん軍隊の組織から来ている。敵と命をやり取りする究極のシチュエーショ
ンを考えると、確かに命令する者とそれを忠実に遂行する者とを明確に分離す
る方法は合理的なのだろう。しかし、現代の組織のリーダーがそのような認識
でいいのだろうか。
▼山本五十六の言葉が金科玉条のごとく信奉されるのは、有無を言わさぬ強権
型リーダーシップでは人は動かず、丁寧に指導し誉めてやるという慈父型のリ
ーダーシップが必要だとの認識からだろう。しかしそれは、圧倒的にリーダー
とフォロワーの間に技術的・能力的・知識的な差がある場合のことである。例
えば、外食チェーンの店舗マネージャーが高校生アルバイトを指導する、といっ
た場合だ。
▼しかし、研究開発型企業のマネージャークラスが、プロジェクトチームの知
識ワーカーを相手に「してみせて、言って聞かせて、させてみて、誉めてやら
ねば、人は動かじ」というような認識だとちょっと問題があるのではないか。
▼研究開発型や課題解決型の組織運営は、最近ではほとんどプロジェクトチー
ム型のやり方をとるようだが、その場合一番困るのは、山本五十六の言葉を信
奉しているようなリーダーが指揮をとる場合だ。「誉めてやらねば、人は動か
じ」という認識でチーム員に接すると、それはあまりにもリーダー意識が勝っ
た態度だから、むしろチーム員の反発を招くことになるかもしれない。
▼NHKの「プロジェクトX」を見ていていつも思うのは、チームを動かすの
はリーダーの仕事への情熱以外にないということだ。まずその仕事が面白く、
チャレンジのし甲斐があり、重要であることが前提だが、それ以上に、そのこ
とをリーダーが十分認識していて、面白がって情熱的に仕事に取り組んでいる
ことが重要だ。そうすると、おのずとフォロワーはリーダーに感化され、面白
がって働くようになる。いちばん困るのはリーダー意識ばかりあって、その仕
事のミッションを面白がっていない上司だ。それは市民プロデューサーの場合
もまったく同じではないだろうか。
(吐山継彦 mailto:PBC00634@nifty.ne.jp)
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│【 長尾文雄先生の連載 ★ グループ作業のヒント 】
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│ (1)「安心の風土」
●市民プロデューサーの仕事においては、グループで何かを作り上げる作業が
多い。しかしこうしたグループ活動をうまく行うことに、困難を感じている人
は、多いのではないだろうか。そこで、今回長年こうしたグループ活動のファ
シリテーターをしておられる、SMILE(聖マーガレット生涯教育研究所)
の主任研究員の長尾文雄先生に、小グループ活動を行うヒントを連載して頂く
ことにした。
(この原稿は関学の千刈キャンプの出している広報誌「chip of sengari」に
掲載された物で、転載許可を頂いて転載している。関学と長尾先生に感謝申し
上げます。)
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●ここ数年、私は大阪の某女子短大が3月末に行うリーダーシップトレーニン
グにスタッフとして参加しています。このトレーニングの目的は、オリエンテ
ーションに上級生がビッグ・シスター(BS)として、新入生の案内役になる
ための基礎訓練です。
●学内で2日間、参加した学生は1年間の学生生活の経験と学びをふりかえり、
これからどのような人間関係を築いていきたいかを整理するワークショップを
行い、一人ひとりが一分間スピーチをするのです。
●その後、3泊4日の合宿研修。リーダーシップの基本である「人とのかかわ
り」を学ぶために、小グループによる人間関係訓練(Tグループ)を取り入れ
て、人とかかわる試みをします。
●人が人とかかわりをはじめるとき、代表的な懸念(気がかり/不安)が4つ
あると言われています。<*1>(1)私は相手やグループに受け入れられている
のか、(2)どのようなことを話してよいのか、(3)このグループや相手と
のかかわりの目標やテーマはなにか、(4)だれがリーダーか、というもので
す。自分が受け入れられているかどうかが分からず、手探りで、信頼感はなく、
不安に満ちた関係です。まさに、日常生活はこのような関係の中で、一人ひと
りが自由でオープンな行動ができないのです。
●このリーダーシップトレーニングでは、集中的なグループ体験の場を提供し、
そこに生まれる不安に直面し、軽減する試みを行うのです。それらが少しでも
解消されていくにつれて、相手やグループの間に安心と信頼の風土が生まれ、
一人ひとりが自分らしい自分のあり方に基づいて行動するようになることを学
ぶのです。
●今回、私がファシリテーターをしたグループでは、自分は受け入れられてい
るかという不安と、何を話せばいいのかを模索する場面がたくさんありました
。新しい人間関係をはじめるときに、安心できる関係であるか、話す内容は何
がふさわしいのかなどに思いを巡らして、当り障りのないかかわりをしている
彼女たちの日常の姿がそこに映し出されているようです。(続)
*1)「四つの懸念」=受容懸念、データ流動の懸念、目標形成の懸念、社会的
統制の懸念。
ギブ(Jack R. Gibb)が、グループの成長と個人の成長の発達過程について考察
した理論。
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(Chip of Sengari No.57-01より転載)
長尾 文雄 VOICE & FAX:06-6418-5430 / mailto:fnagao@cwa.bai.ne.jp
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■ひ■■
■ろ■■ みんなで自由に発信するコーナーです
■ば■■ 投稿歓迎!
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「ある日の午後…」
レストランにて。
「なぁ、なぁ、キムタクに子どもうまれたやろぉ〜」と隣りから声が聞こえて
きた。
「なんか、あほみたいや思わへん?大騒ぎして」。
偶然に合い席になった40すぎの女性2人連れである。聞く積もりもなかった
が、自然と耳に入ってきた。
すると、一人が「…子どもぐらい犬でも猫でも産むよなー。ばかみたいやわ」
(ゲっ!!…なんちゅうことを!)思わず声を出しかける。が、間髪入れず
「…誰でも産むっちゅうねん。犬や猫でも産むちゅうねん」。(ゲゲっ!!!
一度ならず、二度までも。じゃ、なにか?子どもの産めない女は犬・猫以下と
でも言いたいのか?)
私の心の叫びは聞こえるはずもなく、楽しげにランチを取りながら、おばさ
んたちは芸能談義をヒートアップさせ…。
あまりの辛らつな言葉にはびっくり!たが、まぁ、よく考えて見ると、この
おばさんの発言はある意味で的を射ているのかもしれない。みんな思っている
のだ。「妊娠して普通。子どもを産んで普通。元気に育だてて普通。」って。
「普通が一番」って。
普通じゃないことがかっこいい。人と違ったことをしてみたい。そう思う人
が増えてきて、そんな人が肯定される世の中にもなってきた。ファッションし
かり。ビジネスしかり。
しかし、結婚した女性を取り巻く社会には、「普通」という旧態依然とした
バリアが存在することも確かだと思う。そして、それをなかったものとして打
ち破る新しいタイプの女性が増えている一方で、「普通バリア」をクリアでき
ないことに「痛み」を感じ、悩んでいる多くの女性がいることも。
「普通バリア」がなければ、「産まない」ではない、「産めない」女性が感
じる痛みも少しはやわらぐのではないかと思うのだが…。
(つくづく、人の痛みを想像できる人間でありたいよな、)と思いながら、ラ
ンチを終えて出て行くおばさんの顔をちらっ、と見た。意地悪そうに見えたの
は、その言葉のせいだけでもなかったようだ(*_*)。
(稲原珠実)
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■■■ 第5期市民プロデューサー養成講座参加者募集 ■■■
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市民プロデューサー論、事例のほかフィールドワークもまじえながら、全体
を通してグループワークを重視したプログラムです。最終日にはグループごと
に、市民活動企画をプレゼンテーションします。
日 程 6月17日、23日、30日、7月1日、14日、15日、28日〜29日(合宿)、
8月4日、11日
参加費 30000円
会 場 大阪市立社会福祉研修センター
詳細は、下記のホームページでご案内しています
http://cw1.zaq.ne.jp/osakavol/cap/
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■■■ 第2回CAPジャムのご案内 ■■■
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ところで、いま、皆さんは、活動や企画が少し行き詰まった時に、相談した
り、愚痴をこぼしたりする「場」をお持ちですか?ちょっとした情報、アドバ
イスが活動のブレークスルーになるのはよくあること。そこで大阪ボランティ
ア協会のCAPチームでは、こうしたニーズを持つ市民プロデューサーの溜まり
場をつくってしまおうと、交流会を企画しました。名付けて「CAPジャム」。
互いに事例を交換しあい、雑情報を出し合って、活動を新段階に!
ご参加をお待ちしています。
* CAPは(Civil Action Producer)の頭文字をとった、
市民プロデューサーの愛称です。
日時 6月2日(土) PM6:00〜8:00
場所 大阪ボランティア協会(大阪市北区同心1-5-27)
申込み 会場、資料の準備の関係から事前申し込みをお願いします。
mailto:DQM10216@nifty.ne.jp
*話題提供は、市民プロデューサー養成講座2期生の山上隆子さんです。
障害者の介助者ネットワークさぽねの活動についてうかがいます。
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