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■市民プロデューサー通信....................................vol.12
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2001.5.19発行  第12号 

======== NPO世紀のチェンジリーダー《市民プロデューサー》通信==========
■市民プロデューサーとは?
「地球市民として地域に根ざし、アイデアとユーモアとネットワークを武器に、
様々な分野の人たちと協働しながら、企業や行政には出来ない社会的イノベー
ションを、経済性をも無視せずに創り出せる人」のことです。
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★このメールマガジンは、社会福祉法人大阪ボランティア協会が主催する「市
民プロデューサー養成講座」運営チームのメンバー有志によって発行されてい
ます。

━━━━━━━━━━━━━━━  も く じ  ━━━━━━━━━━━━━━━━

■1■ 市民プロデューサー語録 その11・・・早瀬 昇さん
■2■ 「市民」考 黒ビールでも飲みながら…(11)
      “本当にスゴイ人たち”がいる。
■3■ ひろば 
     市民プロデューサー探訪(1)
     芦生の森を歩く
■4■ 市民プロデューサー養成講座&CAPジャムのご案内

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 ┃◇◆ 市民プロデューサー語録
 ┃◆◇ その11 早瀬 昇さん
 ┃◇◆    (大阪ボランティア協会事務局長)
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       「選ぶ」からこその、強み

 阪神淡路大震災のときに、行政不信の声が多く聞かれましたが、僕に言わせ
ればこれは行政過信だと思います。何かあったら役所がしてくれるもんやと思
ってたから、不信が育ったわけで、もともと役所は災害の時には大したことは
できへんのです。

 ところが、一方、ボランティアは動いた。というのは、我々の活動というの
は、公平にはしないからです。不公平なんです。
 私が仮に手話をしているとします。何を隠そう、実は、私、阪神タイガース
のファンす。でも、巨人ファンの聾唖者であろうと、ヤクルトファンであろう
と、公平に手話しまっせ、と言いたい。でも、もし、この会場に目の不自由な
人がいらっしゃったら何と言うでしょう。「おまえ、ボランティアやろ。何で
手話しかせえへんねん!」。そう言われたら、どうします? どんなに一生懸
命手話をしても、目の不自由な方のお世話はしていない。そこで、「ああ、そ
うか」と点字を始める。そこへ車椅子の人が来たら、「私ボランティアです。
車椅子、押させてください」。阪神大震災の募金をしているので、「ボランテ
ィア元年や、募金せな」とお金を出したら、何と横では雲仙をやってる。そう
したらピナツボ火山はどうでもええんか…ということです。

 つまり、我々の活動は、結局選ぶんです。市民プロデューサーとして皆さん
は、まず、選ぶ。選べるんです。役所は全体の奉仕者ですから、選べないんで
す。

 実は、ボランティアというのは、ふだんの暮らしの延長だということです。
公平にしないというと犯罪的な匂いがするというか、道徳に反するように聞こ
えますが、皆さんはふだんそんなに公平に暮らしてますか? だいたい、家族
をつくるというのは不公平なことです。特定な人と特定な関係を営むのが結婚
で、これを不特定の人と公平にやると問題になります。あるいは、子供もそう
です。私には3人の子供がいます。3人とも、自分の子なんですから、公平に
育ててやりたいと思ってますが、しかし、子供に公平にするというのは難しい。
どうしたって、最初の子は写真が多いです。珍しいですから、ついつい、写真
を撮る。

 実際NPOやボランティアというのは、好きなことを夢中になってやってい
るだけ(笑)。そういう、ふだんの暮らしの延長なんです。「私がやります」
と言えば、いつでも始められる。だから多彩にできるし、機動的だし、リスク
を負えるから開発的なことができる。不公平にやるから個別に対応できて温か
い。そんな強みがあるわけです。

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※『市民プロデューサーが拓くNPO世紀』(大阪ボランティア協会編、ぎょ
 うせい発行)からの抜粋ですが、メールマガジン用に内容を変えない範囲で、
 一部文章に編集を加えました。
※ほんの一部のエッセンス。もっと楽しみたい人は、大阪ボランティア協会で
 本を買ってくださいね。 ご注文は、大阪ボランティア協会 出版部まで。
 mailto:books@ovn.gr.jp
 /06-6357-5741 fax06-6358-2892
 

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    _/  『市民プロデューサーが拓くNPO世紀』   _/
   _/    お陰様で第一刷完売、只今増刷中    _/
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┃┃ 「市民」考  黒ビールでも飲みながら・・・   (11)
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       “本当にスゴイ人たち”がいる。

▼市民プロデューサー養成講座に来ていただく講師の方たちのレクチャーを聞
いていつも思うことは、この人たちはNPO界の天才だということだ。テレビ
など、マスコミに再々登場する人たちではないので、“NPO業界”以外では
あまり知られていない人たちかもしれないが、その活動は本当にスゴイ。その
一端は『市民プロデューサーが拓くNPO世紀』に詳しいので、ぜひ入手して
お読みください…と、しっかり本と講座の宣伝をしておこう。

▼ところで今回は、マスコミ的にはほとんど知られていないが、インターネッ
トという新しいマスの世界で、独自のウェブサイトやメールマガジンの存在ゆ
えに一目もニ目も置かれ、尊敬に値する情報発信をしている方たちの一人を紹
介したい。

▼「インターネットはジャンクだらけ…」。そんなふうに感じている人も多い
はずだ。インターネットは「情報の海」だから、整理された扱いやすい形で情
報があるわけではない。ウェブは図書館ではないのである。つまり、渾沌とし
た情報の海で、非常にアナーキーだから、秩序不在が我慢ならない人にとって
は恐怖さえ感じる状況なのだろう。

▼最近、ユビキタス・ネットワーク(ubiquitous network)という言葉がぼち
ぼち目につくようになってきたが、ユビキタスとは「遍在している」という意
味である。つまり、様々な情報(文字情報だけではなく、音、色、図形、映像)
が同時にあらゆるところに存在する社会がまもなく確実に到来しようとしてい
る。

▼当然、それらの情報にはゴミもあれば宝物もある。だから、その中から確実
に自分にとって重要なサイトなりメールマガジンを発見する“目利き力”が必
要となる。そこで今回は、娯楽系ではなく、知識系・情報系でおそらく最高峰
のホームページを一つ紹介しておこう。ぼくの“目利き力”を信用して、ぜひ
一度のぞいて見て欲しい。

▼流通ビジネス系のコンサルタントをしておられる吉田繁治氏のサイト「ビジ
ネス知識源」(<http://www.cool-knowledge.com/>)である。メールマガジン
は週1回の配信だが、分量がA4サイズに換算して毎回20ページほどある。だか
ら、読むのは大変だけど、時代分析力はピカイチである。内容的には、経済や
ビジネス関連だけではなく、国際政治やライフスタイルなど幅広い。

▼今日(5月17日深夜)、配信されたメルマガの記事タイトルは「こころの闇
(1)」。内容は「東電OL殺人事件」についてである。この記事は2回続く
らしいが、吉田氏の分析力の確かさと深さは本当に尊敬に値する。おそらく今
までこの事件について書かれた文章の中では、出色のものとなる予感がする。
上記したURLのHPで購読の申込みができるので、まあ騙されたと思って読んでみ
てください。

             (吐山継彦 mailto:PBC00634@nifty.ne.jp)

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 ■ひ■■ 
 ■ろ■■    みんなで自由に発信するコーナーです
 ■ば■■    投稿歓迎!    
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        市民プロデューサー探訪(1)

「育児仲間 新家智恵さん」

●市民プロデューサーというと、何か大きなNPO組織を作り上げ、運営して
いる人をイメージするかも知れない。しかし私は、一人の市民が、身の回りの
問題を、市民の協働によって解決するために行動するとき、その人はすでに市
民プロデューサーと言えると思う。今日は、大阪住吉区で、インターネットを
使って自ら子育て中のママに働きかけ、子育て仲間を作っている人を紹介した
い。新家智恵さんがその人だ。

●新家さんは、いま10か月の男の子の子育てをしているが、もともと切迫流産
の危険があり、大阪府立病院に入院していたという。そこで知り合った入院中
のお母さん達との間にグループが生まれた。しかし新家さんは、退院した後、
やはり地域でもっと育児仲間が欲しいと、そのグループを誰でも参加できるも
のに開き、子育ての悩みなどを話し合えるインターネットの電子掲示板を立ち
上げた。いまでは口コミで仲間が拡がり、活動を始めて10か月位なのに、すで
に30人の仲間がいるという。

●実際、私も仲間に加えてもらい電子掲示板を覗くと、いろいろなお母さんか
ら各種施設の情報や、子どもの服の情報など、いろいろな情報が寄せられてい
る。それだけでなく、近くの公園で花見を行ったり、フリーマーケットをした
り、実際にお母さん同士が交流する場が作られている。新家さんにとっては、
ネットは実際にお母さん達が出会うのを助けるよい手段になっているようだ。

●ところで、こうした活動を始めるには苦労がつきものだ。ただ新家さんは同
じ地域の中の同じくらいの子どもを持つ親と、共通する悩みを話し合えるし、
さらに少し先輩のお母さんに、いろいろアドバイスをもらえるようになったと
活動を始めたことをよかったと感じているようだった。こうした草の根からの
自発性こそ、今の地域の持つ問題を、本当に解決してくれるのだと感じさせら
れた。                         (博野 英二)

         芦生の森を歩く
                         
●ゴールデンウイークの初日、京都府にある芦生演習林を訪れました。正しく
は、その名称を京都大学農学部附属演習林といい、ちょうど京都府、福井県、
滋賀県の県境にあります。比較的標高の低いところでは暖温帯林と低温帯林の
移行帯にあるため、豊富な種類の動植物を有する広い天然林を持っています。

●その日は、朝から生憎の曇り空、現地に到着したころには雨が降り出してい
ました。美山町自然文化村のガイドさんの説明を聞きながら、今日のコースの
トロッコ道に向かいます。演習林事務所を過ぎ、吊り橋でバイクに乗った女性
とすれ違いました。あれ?と思っていると演習林の中にある民家の方だとか、
生活の場となると大変だろうなとついいらぬ心配をしてしまいました。

●林の中にはいると足下には、ニリンソウ、ミヤマカタバミの白い花、イカリ
ソウ、ケマンソウなどがひっそりと咲いています。あちこちに点々と咲いてい
るシャクナゲ、ヨウラクツツジなどをながめトチの大木に感心しながら歩いて
いくと、突然視界が広がりスギと落葉樹の自然林の山肌が広がります。

●今年は例年より春が1週間早いとかでイヌブナ、ブナなど落葉樹の鮮やかな
黄緑、スギの濃い緑に混じってヤマザクラが薄桃色の最後の花をあちこちに咲
かせており、その色彩の作り出す景色にに見入ってしまいます。心が景色の中
に溶けていくようです。

●ガイドさんによると理想的な自然林のスギと落葉樹の割合は50%だとか、
ここではその割合に近づくよう人為的にコントロールしながら理想の自然林に
近いものを作っているそうです。

●途中、廃村となった灰野を通り、ケヤキの植林やメタセコイア、イチョウな
どの植えられた小蓬作業小屋を抜けどんどん歩くと、大きな岩をその根で抱く
ように生えているスギの巨木に出会います。数百年の年月をかけた生命の営み
にはただただ感心してあんぐりと口があいたまま。

●今回はここまでで引き返すことになり、また一路雨の中を歩き続けます。
帰り道は、足下ではなく顔をあげて歩くと、森のめぐみをもたらす樹が目に付
きます。真っ白な花をつけたヤマスモモのジャムは絶品、ビールを飲みながら
生で食べるサワグルミの実のおいしさ、トチの花のハチミツ、気が遠くなるほ
どの時間をかけてあくを取ったトチの実、この森のめぐみを受けて暮らす生活
にあこがれを抱きつつ、先に吊り橋ですれ違った女性を思いだし、ここでの生
活、特に冬の厳しさを思ってしまいます。森のめぐみをいただきながら生活す
るとなると?ウワーッ、ずっと台所にはりつくのかと現実に戻った私でした。

●ともあれ、雨の中の緑は非常に美しく、若狭の海の「魚付き林」といわれる
芦生の森のほんの一部を歩いた1日でしたが、秋の芦生、冬の芦生はどんな顔
をしているのだろうと3度目、4度目の芦生の訪問を心に決めた一日でした。
                             (三家博子)

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 ■■■  第5期市民プロデューサー養成講座参加者募集  ■■■
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 市民プロデューサー論、事例のほかフィールドワークもまじえながら、全体
を通してグループワークを重視したプログラムです。最終日にはグループごと
に、市民活動企画をプレゼンテーションします。

日 程 6月17日、23日、30日、7月1日、14日、15日、28日〜29日(合宿)、
    8月4日、11日
参加費 30000円
会 場 大阪市立社会福祉研修センター
詳細は、下記のホームページでご案内しています
http://cw1.zaq.ne.jp/osakavol/cap/

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      ■■■  第2回CAPジャムのご案内  ■■■
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 ところで、いま、皆さんは、活動や企画が少し行き詰まった時に、相談した
り、愚痴をこぼしたりする「場」をお持ちですか?ちょっとした情報、アドバ
イスが活動のブレークスルーになるのはよくあること。そこで大阪ボランティ
ア協会のCAPチームでは、こうしたニーズを持つ市民プロデューサーの溜まり
場をつくってしまおうと、交流会を企画しました。名付けて「CAPジャム」。
互いに事例を交換しあい、雑情報を出し合って、活動を新段階に!
 ご参加をお待ちしています。

* CAPは(Civil Action Producer)の頭文字をとった、
 市民プロデューサーの愛称です。

 日時   6月2日(土) PM6:00〜8:00
 場所   大阪ボランティア協会(大阪市北区同心1-5-27)
 申込み  会場、資料の準備の関係から事前申し込みをお願いします。
     mailto:DQM10216@nifty.ne.jp

 *話題提供は、市民プロデューサー養成講座2期生の山上隆子さんです。
  障害者の介助者ネットワークさぽねの活動についてうかがいます。

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| 【編集部より】                    |
| ご意見ご感想をぜひ、お寄せください!         |
| 「市民プロデューサー通信」への投稿も募集しています。 |
|         mailto:PBC00634@nifty.ne.jp      |
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