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■市民プロデューサー通信....................................vol.10
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2001.5.5発行 第10号
======== NPO世紀のチェンジリーダー《市民プロデューサー》通信==========
■市民プロデューサーとは?
「地球市民として地域に根ざし、アイデアとユーモアとネットワークを武器に、
様々な分野の人たちと協働しながら、企業や行政には出来ない社会的イノベーシ
ョンを、経済性をも無視せずに創り出せる人」のことです。
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★ このメールマガジンは、社会福祉法人大阪ボランティア協会が主催する「市民
プロデューサー養成講座」運営チームのメンバー有志によって発行されています。
━━━━━━━━━━━━━━━ も く じ ━━━━━━━━━━━━━━━━
■1■ 市民プロデューサー語録その10・・・・奥地圭子さん
■2■ 「市民」考 黒ビールでも飲みながら…(9)
NPOに求められるプロデューサー的な資質
■3■ ひろば
◇「バックアップ市民活動」その1・活動企画を支援するしごと
◇お役所に行こう!
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┃◇◆ 市民プロデューサー語録
┃◆◇ その10 奥地圭子さん
┃◇◆ (フリースクール「東京シューレ」理事長)
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不登校の子どもたちから学んだのは、私たちが学校を絶対視しすぎていたこ
とです。学校を否定しているわけではありません。海外では、いろんなオール
タナティヴな教育の場がありますが、日本では文部省下の学校でないとダメと
いう考え方が強いのです。そこを変えていきたい。小さくてもいいから、学校
を相対化する仕事をしたいと考えて、教師を辞め、東京シューレ設立へ至った
のです。
新しい世界をつくるのは楽しいことです。困難なことはいろいろありますが、
マイナスをプラスに転化するという経験が、私たちの中にはあります。これま
で、いろんなマイナスがありましたが、どうしたらいいだろうと話し合い、必
要なことをやっているうちに、いつかプラスに転化しています。これからも子
どもを原点にして、子どもたちに学びながらやっていきたいと思います 。
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※『市民プロデューサーが拓くNPO世紀』(大阪ボランティア協会編、ぎょ
うせい発行)からの抜粋ですが、メールマガジン用に内容を変えない範囲で、
一部文章に編集を加えましたス。
※ほんの一部のエッセンス。もっと楽しみたい人は、大阪ボランティア協会で
本を買ってくださいね。 ご注文は、大阪ボランティア協会 出版部まで。
mailto:books@ovn.gr.jp
/06-6357-5741 fax06-6358-2892
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_/ 『市民プロデューサー[が拓くNPO世紀』 _/
_/ お陰様で第一刷完売、只今増刷中 _/
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┃┃ 「市民」考 黒ビールでも飲みながら・・・ (9)
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NPOに求められるプロデューサー的な資質
▼今回は、NPOや市民活動の中でこれから必要とされる能力や人物像を探って
みよう。まず資質としては、アーティストやクリエーターというより、プロデ
ューサーやコーディネーター的な能力が重要だと思う。両者の違いは、前者は
自分だけでできる部分が多いが、後者はほとんどが対人的なコミュニケーション
能力がキーポイントになる点だ。
▼例えば、アーティストが作曲したり絵を描いたりするのは、部屋に閉じこもっ
て一人でできる作業である。しかしプロデューサーは、会議を招集し、作業分
担を振り分け、それぞれのプロに仕事を依頼し、しかるべき人の承認を得て、
着実に企画を仕上げていく。つまり、プロデューサーというのは、人々のアン
サンブルによって仕事をするのだ。
▼そういう意味では、「融合のマジック」による創造の可能性を信じ、それを面
白がる資質が必要である。NPOの活動もまた、「融合のマジック」がもたらす
“クリエイティブ”があってこそ、社会的に意味の大きい斬新なプログラムや
イベントとなる場合が多いはずだ。
▼それからまた、プロデューサーにとっては、「ロマンとリアルのほどよいバ
ランス感覚」が重要である。ロマンだけを求めてお金の計算のできないプロデ
ューサーは、自分の“夢”だけで仕事を進めて、借金地獄に陥ったりしかねな
い。反対に、前もってお金の計算ばかりしているプロデューサーでは、人々は
ついてこないし、魅力あるビジネスにもならない。ビジネスにもNPOにもや
はり“ロマン”が必要なのである。
▼また、プロデューサーに「目利き」ができない場合、その企画は絶対に当た
らない。例えば映画プロデューサーの場合、原作が映画化に適しているかどう
か、この作品を任すのに最適の監督は誰か、キャスティングは…、音楽は誰に
任せるのか…等々、“目利き力”のようなものが重要である。これらの目利き
ができなくて、プロデューサーは務まらない。
▼社会的イノベーションを成し遂げることを期待される市民プロデューサーも
また然りである。まだ形になっていないがやがて必要となる社会的なサービス
やプログラムの匂いを鋭敏に嗅ぎ取れる能力、活動や事業を盛り上げるために
召集すべき“タレント”をイメージできる想像力、プログラムタイトルのネー
ミングなどについての言語感覚等、ビジネスもNPOも、基本的にはプロデュ
ーサーとしての資質は変わらないと思う。ほかにも未来志向性、成果重視、欠
点を探す批判精神より物事のプラス面を強調する肯定的態度など、いろいろ考
えられるが、これらについてはまた別の機会に述べることにしたい。
(吐山継彦 mailto:PBC00634@nifty.ne.jp)
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■ひ■■
■ろ■■ みんなで自由に発信するコーナーです
■ば■■ 投稿歓迎!
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◇「バックアップ市民活動」その1・活動企画を支援するしごと
21世紀は、市民発のプロジェクトが、地域や社会へ大きな影響を与える時
代だろう。しかし、そのためには、自分たちの思いを形にする力、すなわち
「企画力」を養うことが必要だ。
市民プロデューサー養成講座は、市民活動をプロデュースできる人材を「孵
化」するための学びの場である。講座のメインは、企画づくりで、参加者がグ
ループごとに、それぞれの多様な関心や実績を徹底した議論で「融合」させな
がら、市民活動プロジェクトを練り上げて行く。合宿では、チューターらの厳
しい指摘もあり徹夜作業のグループも少なくない。
*こだわりをつきはなす
企画づくりは、テーマの設定から始める。受講者には、既に自分の活動テー
マを持っている者も多い。しかしあくまでグループとしての企画を練り上げる
から、いちからテーマを議論していく。
ここで受講者の企画づくりをサポートするスタッフの役割は、受講者から自
分だけの「こだわり」をつきはなすこと。もちろん、社会問題への問題意識が
ないと市民活動の企画づくりはできない。いや、企画書作成のスキルをもって
いればそれなりにできるだろうが、それは形式だけが整った企画書で、プレゼ
ンテーションで説得力がなくなる。「なぜその企画を実施するのか」と審査員
に突っ込まれ、マスコミで言われているような一般的な説明しかできなければ
アウトだ。
しかし、グループで「自分だけのこだわり」を押し通そうとすると、他のメ
ンバーのこだわりとぶつかる。結局、平行線をたどるだけで生産的な議論にな
らないし、ましてやこの講座で特に重要視している既存のプロジェクトを融合
することから生まれる「新しさ」を掴まえることができないのだ。
「それは、あくまであなただけのこだわり」、「いや、これはとても必要と
されている活動なんです」「必要性は他の活動もあるし、一度、客観的になっ
た方がいい」「あんたは、現場を知らないから分らないんだ」と戦いは続く。
*開くが、得策
講座では、テーマ設定、いわゆるコンセプト出しに多くの時間をかける。実
際、企画づくりに充てられた時間の半分以上はこれに費やされると言ってよい。
そして、具体的なプロジェクトを立案していくまで受講者とスタッフの「戦い」
は続くが、このやりとりでいつも思うのは、受講者のグループが、スタッフの
アプローチに「開いているか」、「閉じているか」で最終的な仕上りに差が出
るということだ。
これは、受講者を「指導」するということではない。実際、スタッフは好き
勝手を言うから、人によって言うことが違ったりする。特に自律性を失ってし
まった状態にあるグループは言われるごとに揺れ動いてしまうので、いつまで
たっても決められない。ついには「一切、聞くのは止めよう」と極端な態度と
なってしまうこともある。
このあたりは、結局、「情報処理能力」の問題だろう。実社会では人によっ
て言うことが違うことがよくあるし、ましてや価値観の違いを認めることを基
本とするNPO、そして他セクターとの協働を想定すれば、「開き」ながらも
自律性を保つことが求められる。
実際、先駆性と機動力が求められる市民活動の企画づくりは難しい。また自
発の活動だから、「これだ!」と自分がこころ踊るものでないとつまらない。
そんな企画書づくりを支援するしごと。やりがいはあるが、役目を果たせてい
るのか常に不安が残る。でも楽しんでやってはいる。
※本原稿は、筆者が『月刊ボランティア』No.358(大阪ボランティア協会発
行)に掲載したものを、メールマガジン用に修正したものである。
(大阪ボランティア協会 川口謙造)
◇お役所に行こう!
●「市民が、○○について何か聞きに来ている」と聞くと、多くの行政職員は
「どんな苦情だ?」とまずは身構えてしまうようだ。最近、ごみの問題やタウ
ンバスの運用状況について教えてもらおうと担当窓口をたずねる機会があった
が、かえってこちらが気を遣ってしまい、おかしな気分になった。
●「いやあ、案の段階で公表すると、その案が一人歩きして“どうなってるん
だ”とお叱りを受けても困りますので…」「どんどんいろんな法律ができてい
て、最近は我々もどの課で対応してよいのかわからないものも多く、整備が追
いついていません」。 攻撃をかわす言い訳がひとしきり続く。
「まちの問題、みんなの課題なので、まずは現状を学びたいと思って来た」と
いうことをわかってもらい、安心(?)してもらうのにはずいぶん時間がかか
る。
●責任逃れの体質や、情報公開の意識の低さを責めていても始まらない。これ
まで「市民が来た」と言えば苦情か要求だったという経緯が、このワンパター
ンの対応をつく ってきたのも事実だと思う。
●ごみやリサイクルの問題、駅前の放置自転車などなど、身近な暮らしの問題
は、私たちがよく理解して、しかも倫理ばかり押しつけるのでなく無理のない
システムを作らないと解決しないことがたくさんある。現状を知り、他人まか
せにしないで一緒に考える。時には汗もかくのが市民プロデューサー。
●意見や要望を出すとか、委員会や審議会などに参加するなど、政策提言の方
法はいろいろある。でも、もっと気軽に、日常的に「お役所の担当者といろん
なことを話すこと」をまず、おすすめする。やる気のある担当者がすぐわかる
し、プラスαで見えてくるものもけっこうある。北風と太陽じゃないけど、そ
ういう「協働型」の市民の存在は、積極的に情報を公開しようとする担当者を
増やすだろう。情報がみんなのものになることの意味は、とっても大きいのだ
から。
(川畑 惠子)
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■■■ 第5期市民プロデューサー養成講座参加者募集 ■■■
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市民プロデューサー論、事例のほかフィールドワークもまじえながら、全体
を通してグループワークを重視したプログラムです。最終日にはグループごと
に、市民活動企画をプレゼンテーションします。
日 程 6月17日、23日、30日、7月1日、14日、15日、28日〜29日(合宿)、
8月4日、11日
参加費 30000円
会 場 大阪市立社会福祉研修センター
詳細は、下記のホームページでご案内しています
http://cw1.zaq.ne.jp/osakavol/cap/
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| 【編集部より】 |
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