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■市民プロデューサー通信..............................................vol.5
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2001.3.31発行  第5号 

======== NPO世紀のチェンジリーダー《市民プロデューサー》通信==========
■市民プロデューサーとは?
「地球市民として地域に根ざし、アイデアとユーモアとネットワークを武器に、
様々な分野の人たちと協働しながら、企業や行政には出来ない社会的イノベーシ
ョンを、経済性をも無視せずに創り出せる人」のことです。
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★ このメールマガジンは、社会福祉法人大阪ボランティア協会が主催する「市民
プロデューサー養成講座」運営チームのメンバー有志によって発行されています。

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              【参加者募集中】

   今年の第5期市民プロデューサー養成講座は6月17日スタートです。
            末尾に概要を掲載しています。

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━━━━━━━━━━━━━━━  も く じ  ━━━━━━━━━━━━━━━━

■1■ 市民プロデューサー語録その5・・・・木村文子さん
■2■ 「市民」考 黒ビールでも飲みながら…
     ディベートより節度ある話し合いを
■3■ 市民プロデューサーのマネジメント
     「対立のマネジメント」
■4■ ひろば
■5■ 再び、CAPジャムのお知らせ

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 ┃◇◆ 市民プロデューサー語録
 ┃◆◇ その5 木村文子
 ┃◇◆    (全国視覚障害者インターネット接続支援連絡会コーディネーター)
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 私たちは、視覚障害者のことをユーザーと呼びます。つまり点訳サービスの
利用者ということです。あるユーザーは週刊誌が読みたいと言う。もちろん毎
週です。また他のユーザーは大学の通信教育のテキストが必要。「ボランティ
アがほいほい点訳をするから、行政の福祉施策が進まない」と言う批評もあり
ます。でも教科書など、学校はしてくれません。今必要としている人に「10
年後ならよかったのに」とは言えません。今、点訳するしかないのです。

 ユーザーが求めるなら「ポルノ小説」でも引き受けます。しかし、点訳をや
る人がいないときは断るしかありません。30人、40人のグループだと「ポ
ルノなんてなんでやらなあかんの」という人しかいないかもしれません。しか
し、いろんな考えの人がいますから、1000人の点訳者がいるとなんとかな
るのですね。これは数の力です。点訳者とユーザーをいかにつなぐか、これは
コーディネーターのテクニックなんですね。

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※『市民プロデューサーが拓くNPO世紀』(大阪ボランティア協会編、ぎょ
 うせい発行)からの抜粋ですが、メールマガジン用に内容を変えない範囲で、
 一部文章に編集を加えました。
※ほんの一部のエッセンス。もっと楽しみたければ、大阪ボランティア協会で
 本を買ってくださいね。
 TEL06-6357-5741(大阪ボランティア協会 出版部)

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    _/  『市民プロデューサーが拓くNPO世紀』   _/
   _/    お陰様で第一刷完売、只今増刷中    _/
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┃┃ 「市民」考  黒ビールでも飲みながら・・・   (4)
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    ディベートより“節度ある話し合い”を!

▼ネイティブアメリカンの口承史を書籍化した『一万年の旅路』は示唆に富む
本である。とくに、「節度ある話し合い」というコンセプトが、心の琴線に触
れた。論争やディベートという言葉との違いを考えると、どちらがより優れた
考え方・態度かが分かる。

▼ディベートや論争は闘いである。言葉による争いなのだ。だから、結果とし
て勝者と敗者に分かれることになる。しかしながら、何のためにお互いが話し
合うのかという根本のところを考えれば、明らかに勝者と敗者をつくるためで
はない。

▼問題を解決したり、何か新しい価値を創造することこそが話し合いの目的な
のである。そういう目的に対して、ディベートという考え方は無力である。な
ぜなら、自分と違う考えの者を打ち負かすことに重点があるからである。しか
し、「節度ある話し合い」というコンセプトの中心は、相手の言うことを聞く
ことにある。まず、相手の言い分に静かに耳を傾ける。これはものすごく洗練
された文化的な態度であると言えよう。

▼翻って、例えば、イスラエルとパレスチナの対立を考えてみよう。何十年論
争を繰り返し、多くの命が奪われたにもかかわらず、いまだにあまり事態が進
展しているようには見えない。お互いに相手の非をあげつらっているだけのよ
うに思える。ディベート的発想で事態に対処している限りは、恐らく何年経っ
ても状況はそれほど代わらないのではないか。

▼「節度ある話し合い」というコンセプトを、市民プロデューサーは信条とす
べきである。話し手であるより、まず聞き手であることだ。これはインタビュ
ーの心構えとも通じる。話の聞き手が先に喋ってはどうしようもない。じっく
り、興味を持って相手に耳を傾けるという姿勢があれば、やがて相手は話し出
す。誰しも、自分のことを誰かに分かって欲しいという気持ちがある。それが
人間というものである。

▼静かに相手の言い分を聞いた後、こちらも静かに話し出そう。そのことによっ
て、お互いが分かり合えるベースができる。話したくてたまらないのは、自分
の主張や個性や論理を相手に分かって欲しいというより、押し付けたいのかも
しれない。自己主張は後からゆっくりすればよい。成熟した市民は、根本的な
技能として「節度ある話し合い」の技を身につけているべきではないだろうか。

                   (吐山継彦 PBC00634@nifty.ne.jp)

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■■■   市民プロデューサーのマネジメント
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対立のマネジメント

●NPOの活動に関わっていて、もっとも残念で、しかも日常的に起きてしま
うのが、同じビジョンや志を持ちながら、組織の運営の仕方などで、仲間同士
が対立し、熱心な人が活動から離れていってしまうことである。ボランティア
が中心の組織では、みなが善意で、自発性をもって参加しているため、権限や
命令が使えず、人々の活動の調整が極めて困難になるのである。

●このような困難な状況に対処する方法として、市民プロデューサー養成講座
では、自分の意見や活動内容の意義や正義を、強調し過ぎないように教えられ
た。自分の正しさを主張すると、結果的に相手を裁くようになり、最終的には
活動方針が少しずれたら粛正するという、組織として最悪の状況に陥ってしま
うからである。しかし、これだけでは組織の中の対立に対処するためには十分
ではなかろう。実際、これを教える大阪ボランティア協会では、どのようなマ
ネジメントが行われているのか。

●こうした思いを抱いていると、過日、大阪ボランティア協会の一泊の会議に
出席する機会を得た。会議の後の飲み会で、活動歴の長いある年配の方から、
以前の会議で意見が大きく対立し、かなりの議論がなされた後、議長が「意見
は分かれたが、これだけ議論できるということは、私たちの組織が生きている
ことだ」と発言して場を納めたというエピソードを教えられた。

●もちろん、このエピソードは、この組織の中では、みんなの意見が異なるこ
とを大事にすること、そしてそれを自由に発言し、その対立の中から合意を見
い出してゆくこと、さらに合意できないときでも反対意見をふまえた行動が行
われるべきことが、求められていることを示唆している。つまり、意見が異な
ることこそよいことであるという価値観を、組織の中でリーダー的な人々が常
に口にだし、自ら行動として示すことで、組織全体の文化として意識的に伝承
しているのである。この中に、この組織の対立のマネジメントの真髄と強みが
あるように思える。  
                             (博野英二)

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 ■ひ■■ 
 ■ろ■■    みんなで自由に発信するコーナーです
 ■ば■■        
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          ★★★ 頑張れ!商店街 ★★★
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 とある講座の一環で、商店街で米屋を経営している人に取材をさせてもらう
ことになった。一風変わった米屋で、介護保険の指定事業者として福祉機器レ
ンタルや住宅改修なども手がけている。どうして介護事業を?という質問に、
「昔、米屋は台所まで入っていける商売だった。各家庭に信頼されていた。培っ
てきた信頼が有効に使えると思った」と、返事が返ってきた。

 その米屋が、この春、商店街の一角に150平方メートル強の多目的ホールを
作った。目的は?と聞いたら、「商店街を単なる通り道から時間を過ごす場所
に変えたかったから。」と語った。

 介護事業もレンタルホールも当然のことながら、有料である。自腹を切って
始めたのだから「儲け」についてもシビアだ。しかし、両事業とも決して「儲
かる事業」ではない。あえて実施する気持ちの中には、単にお金を稼ぐだけの
商売ではなく、商売を通じて地域に貢献したい、という商売人の理念が見える。
そしてそれ以上に、衰退が叫ばれている商店街を復活させるきっかけを必死に
模索しているのだ。

 今更ながら,ボランティア・市民活動と呼ばれるものには、いろんな形がある
なと思う。企業顔負けの大きな組織も増えてきたし、地域社会においては、も
のすごくたくさんのボランティアグループがある。人それぞれいろんな関り方
ができるのがボランティア・市民活動の魅力だが、自分の仕事をとおして社会
に貢献したい、自らの商店街を活性化させることで地域のまちおこしをしたい、
と考えるこの米屋の取り組みも市民活動そのものだ。特別な人が特別な理念に
より行うものではなくて、われわれの日々の生活や普段の仕事の延長線上に実
は市民活動というものが存在するのだ、と改めて思う。そこでは儲ける・儲け
ない、営利・非営利などの区分は大した意味を持たないのかもしれない。

 米屋の市民活動が商店街や地域をどう変えていくことができるのか、とても
楽しみだ。
                             (稲原珠実)

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 ■■■ 「CAPジャム」のご案内 ■■■
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     第一回 市民プロデューサー交流会

 ところで、いま、皆さんは、活動や企画が少し行き詰まった時に、相談した
り、愚痴をこぼしたりする「場」をお持ちですか?ちょっとした情報、アドバ
イスが活動のブレークスルーになるのはよくあること。そこで大阪ボランティ
ア協会のCAPチームでは、こうしたニーズを持つ市民プロデューサーの溜まり
場をつくってしまおうと企画しました。名付けて「CAPジャム」。互いに事例
を交換しあい、雑情報を出し合って、活動を新段階に!ご参加をお待ちしてい
ます。

* CAPは(Civil Action Producer)の頭文字をとった、市民プロデューサーの
愛称です。

 日時   4月7日(土) PM6:00〜8:00
 場所   大阪ボランティア協会
 申込み  会場、資料の準備の関係から事前申し込みをお願いします。
     DQM10216@nifty.ne.jp (事務局・川口)まで


  
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         ご意見ご感想をぜひ、お寄せください!
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