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■市民プロデューサー通信..............................................vol.3
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2001.3.17 発行 第3号 

======== NPO世紀のチェンジリーダー《市民プロデューサー》通信==========
■市民プロデューサーとは?
「地球市民として地域に根ざし、アイデアとユーモアとネットワークを武器に、
様々な分野の人たちと協働しながら、企業や行政には出来ない社会的イノベーシ
ョンを、経済性をも無視せずに創り出せる人」のことです。
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★ このメールマガジンは、社会福祉法人大阪ボランティア協会が主催する「市民
プロデューサー養成講座」運営チームのメンバー有志によって発行されています。

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              【参加者募集中】

   今年の第5期市民プロデューサー養成講座は6月17日スタートです。

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━━━━━━━━━━━━━━━  も く じ  ━━━━━━━━━━━━━━━━

■1■ 市民プロデューサー語録その3・・・・石川治江さん
■2■ 「市民」考 黒ビールでも飲みながら…
     市民プロデューサーは自前のコンセプトで勝負しよう!
■3■ 市民プロデューサーの読書 (1)

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 ┃◇◆ 市民プロデューサー語録
 ┃◆◇ その3 石川治江(ケア・センターやわらぎ代表理事)
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 私は、市民プロデューサーならぬ「福祉プロデューサー」という名称を使っ
ています。プロデューサーというのは、わかりやすく言うと人と物と金を動か
す人のことですよね。言い換えれば制作者です。プロデューサーが人、物、金
を動かすには、「私発」じゃないとだめなんです。私発があって初めて、人、
物、金が動く。他人発ではできないし、半端なかかわりでは、自分が本当にや
りたいことにはならないと思います。

 「やる」と決めることは個人発ですが、仲間とともに事業をやっていくため
には、何をしたいのかを明確に伝えていくことが大事です。みんなで手をつな
いで、いいことしょうねというだけでは集団マスターベーション。自分たちの
やっていることを言語化して社会にメッセージを出すことが大切なのです。
 また私は言うだけの人は嫌いです。実際にやっていく人が好き。何がやりた
いかわからない人は最初からやめておいた方がいい。そういう人は人も金も集
められない。何もでき上がらないのでは、プロデューサーとは言えません。

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※『市民プロデューサーが拓くNPO世紀』(大阪ボランティア協会編、ぎょ
うせい発行)からの抜粋ですが、メールマガジン用に内容を変えない範囲で、
一部文章に編集を加えました。
※ほんの一部のエッセンス。もっと楽しみたければ、大阪ボランティア協会で
本を買ってくださいね。
TEL06-6357-5741(大阪ボランティア協会 出版部)

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┃┃ 「市民」考  黒ビールでも飲みながら・・・   (2)
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●市民プロデューサーは自前のコンセプトで勝負しよう!

▼市民活動(運動)において、英米からの借り物のコンセプト、自前のもので
はないコンセプトを売り物にすることには、ボクは抵抗感があります。セクシ
ャル・ハラスメント、ドメスティック・ヴァイオレンス、チャイルド・アビュ
ーズ等々。これらの現象は、日本でもどこの国でもあることであり、それは止
めなければならないことなのですが、英米のそういう言葉を使わないと問題を
抽出できなかった自分たちへの口惜しさがあるのです。

▼確かに、例えばアメリカの市民運動における問題意識の掘り下げ方、コンセ
プト開発力、手法開発力はスゴイと思いますが、それを日本の市民団体が借り
てきて、売り物にするというところにちょっと抵抗感があるのです。

▼少なくとも“売り物”は、自前の“商品”であるべきではないでしょうか。
コンセプトを欧米から借りている限り、いつまでたっても日本の市民セクター
は明治維新と変わらないのでは…。欧米のNPOを先進モデルとして仰ぎ見て、
視察・研修させてもらい、そのコンセプトとメソッドを持ち帰って、いかにも
有難そうに日本の市民に教えを垂れる。それって、明治維新、否、ひょっとす
ると、奈良時代から日本人がやってきたことなのでは…。

▼例えば、NASAの研修システムがどれほど優れていようと、それはNASAが開
発したシステムであり、自前のものではありません。だから、その研修手法を
使う時は、そっと、恥ずかしそうに使って欲しいのですよ。とりわけ恥ずかし
いのは、たとえばアメリカの市民団体がつくった参加型プログラムの評価シー
トなどをそのまま日本語に訳して研修に使い、そのことは別にそれほど責めら
れることでもないのでしょうが、それを売り物にするのは僕はイヤですね。だっ
て、他人が必死で脳みそを絞って考え出したものを、自分の売り物にするなん
て、なんか自分のプライドが許さないでしょう。

▼少なくとも、自分たちの創造性やオリジナリティによって生み出したコンセ
プトや手法で、日本社会や世界に向かって問題提起をしようとするNPOにおい
て、それはないでしょう。自分の頭で新しいことを考えることができないなら、
せめて、オリジナルに対して修正なり調整なりを加えるとともに、その旨をき
ちんと明言すべきですよ。そのまま翻訳して、あたかもオリジナルのように使
用するのは“剽窃”以外の何ものでもありません。

▼確かに、欧米には優れたコンセプトやメソッドがあります。それは認めなけ
ればならないし、それらを借りて、活動がより質の高いものになるなら、それ
はそれで良いのだろうと思います。でもね、そろそろ自前のコンセプトで、自
前の運動をしないと、結局、戦後の左翼、マルクス主義者の轍を踏む、つまり、
反対ばかりで社会的イノベーションに全く寄与しないことになるような気がす
るのです。

                             (吐山継彦)

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■■■   市民プロデューサーの読書 (1)
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   横川和夫『もうひとつの道』 共同通信社(1999)

 先日、日本経済新聞に、NPOへの就職希望者が増えているという記事が掲
載されていた。それ自体は結構なことだが、その記事の中に、採用側のNPO
の担当者が「何も出来ない人は、NPOにはいらない」と発言し、会場が水を
打ったように静かになったというくだりがあった。これはきわめて当然の発言
のようにも思えるが、私の中にどこかに釈然としないしこりが残った。

 それが何なのかを明確にしてくれたのが本書である。この本は元共同通信社
の記者であった著者が、オーストラリアのシュタイナー学校を取材するところ
から始まる。そして日本でシュタイナー教育の実践をしている、「東京シュー
レ」、開かれた新しい保育を実践している大阪の「アトム保育園」、さらには
精神分裂病など障害を抱えた人々が、共同して生活をおくっている、北海道浦
河の「べてるの家」が紹介されている。

 これらの取材を通じて著者は、こうした「もうひとつの道」を歩む人々が不
思議に目が輝いていると感じ、その理由が、「一人ひとりの違いを認めあい、
ありのままの存在を受け入れることに徹していることである。」と断言してい
る。そして著者自身、いままで自らが「できる、できない」という経済的価値
で人間を計る物差しを持っていたことに気づき、教育の荒廃を再生するカギが
ここにあるのではと示唆している。

 私たちもまた、著者と同じく、活動を効率性で、そして人間を機能や経済的
価値で見ることに慣らされてしまっている。しかし、こうした人間観の下で結
果的に築かれる社会は、住みよいものだろうか?私たちの活動は、組織目標の
達成だけが目的ではない。日々の活動のプロセスで、いかにメンバーひとり一
人が、互いをありのまま受け入れ合っていくか、それを追求するプロセスにこ
そに、21世紀を拓く革新性が秘められているのではないだろうか。

ご意見ご感想をぜひ、お寄せください!

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