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■市民プロデューサー通信........................................................vol.1
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2001.3.4 第1号
======== NPO世紀のチェンジリーダー《市民プロデューサー》通信==========
■市民プロデューサーとは?
「地球市民として地域に根ざし、アイデアとユーモアとネットワークを武器に、
様々な分野の人たちと協働しながら、企業や行政には出来ない社会的イノベーシ
ョンを、経済性をも無視せずに創り出せる人」のことです。
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★ このメールマガジンは、社会福祉法人大阪ボランティア協会が主催する「市民
プロデューサー養成講座」運営チームのメンバー有志によって発行されています。
━━━━━━━━━━━━━━━ も く じ ━━━━━━━━━━━━━━━
■1■ 市民プロデューサー通信発行のごあいさつ
■2■ 市民プロデューサー語録その1・・・・辻元清美さん
■3■ 融合のマジックってなあに?
■4■ 市民プロデューサーのキーワード 「好き」
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メールマガジン発行のご挨拶
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▼ 購読申込みをしていただいた皆様、本当に有難うございます。“市民プロ
デューサー”という新しい言葉に、「おや、なんだろ?」と思わず申しこまれ
たのだと思います。この言葉ができたのは4年前のことです。
▼阪神・淡路大震災のあと、ボランティアとして市民活動に参加する人たちの
数は大幅に増えたが、ユニークでしかも社会的意義のある市民活動を発想し、
立ち上げ、経営していける人がまだまだ少ない。そう考えた大阪ボランティア
協会(1965年設立の日本で最も古い民間のボランティア協会です)のアソシ
エーター(協会の運営スタッフ)たちが、“NPOの起業家”を養成する講座
を企画。それが「市民プロデューサー養成講座」です。
▼第一回の「市民プロデューサー養成講座」は、1997年5月に開講。30名近
い人々が集まりました。そして、1泊2日の合宿研修を含めた、トータルする
と50時間ほどの講座が企画プレゼンテーション大会を最後に終了したのは8月
でした。それから毎年、講座は行なわれ、2000年の講座は第4期目で、すでに
トータルすると100人近い“市民プロデューサー”が誕生しました。
▼また、第1回目の講座に参加した三重県NPO室の森西さんが、地元でも同
じような講座を開催したいということで、ボラ協の市民プロデューサー養成講
座チームが企画・運営をお手伝い。98年から、「三重県市民活動塾」が毎年開
かれています。塾長は大阪ボランティア協会の早瀬昇事務局長、私も講師として
毎年参加させてもらっています。
▼三重県以外にも同じような講座が各地で行なわれるようになってきました。
市民活動にも企画力や創造力が重要だという認識が徐々に広がってきています。
とくに、NPO法(特定非営利活動促進法)が施行されてからは、日本各地で
市民活動に携わる人たちの企画力やマネジメント力を育成するための講座が増
えてきています。自治体だけではなく、社会福祉協議会や労働組合、民間のN
PO活動推進機関が主催するものなどいろいろあります。
▼私もそういうところへ呼ばれて講師をしたり、時には講演をやらされたりす
るのですが、主催者と参加者の熱気は相当なものです。また、様々な市民活動
をしている人たちが全国津々浦々におられることには驚くばかりです。そして、
この熱気を上手く育てていけば、日本の市民社会も本当に変わるのではないか…
と思えてくるのです。
▼これからこのメールマガジンで、そういう各地の動きや、社会的イノベーシ
ョンの担い手、21世紀のチェンジリーダーとしての市民プロデューサー論など、
様々な角度から記事を書き、配信していきたいと思います。書き手は講座の修
了生や講師を含めてかなりの人数がいますので、分担しながら“不定期ひんぱ
ん”に発行していきたいと考えています。
できるだけ多くの、ボランティア団体やNPOの関係者、またボランティアや市
民活動に関心がある一般の方々、行政や企業の市民活動・フィランソロピー推
進担当者に購読していただきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
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┃◇◆ 市民プロデューサー語録
┃◆◇ 第1回 辻元清美(衆議院議員、元ピースボートスタッフ)
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市民プロデューサーとは、いかなる者か。課題解決をミッションとする地域
や社会のイノベーターか、徹底した現場主義の制作者か、既存の発想では予想
だもされない異質をつなげるコーディネーターか、人・物・金・情報などの活
動資源の調達者か。
なんだか、私には到底、及ばない。すごすぎてマネできない。いやいやマネ
する発想自体がダメらしい。教科書のない「私発・私流」を徹底して追求する、
これが、市民プロデューサーのスタイル。
さて、十人十色の流儀、とくとお楽しみあれ。
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何をやるにも、おもしろがるということは大事で、自分がおもしろくないと
人が寄って来ない。
暗い顔してああだこうだ言ってても、誰も来ません。一人の力は小さいけど、
新しいものをクリエイトしていく際に、仲間と一緒にやることはとても重要だ
と思います。
だからピースボートは、参加型で物事をすすめていくことをとても大切にし
てきました。私が一人で企画を立てて進めるのではなくて、やりたい人がだん
だん増えて、集まった人の思いを乗せていけるような、そういうプロジェクト、
場を設定してきました。
昔は市民運動が、何かに反対するというパターンの構図がありましたが、今
は対案を出していく時代だと思います。反対するだけでなく、「じゃあ、こう
しよう」と対案を出して形にしていく。自分たちのやってきたことは政治の施
策や行政の施策の対案そのもので、気づいてみたら、それが法律や政治を変え
ることにつながっていたというのが今の段階だと思います。
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※『市民プロデューサーが拓くNPO世紀』(大阪ボランティア協会編、ぎょ
うせい発行)からの抜粋ですが、メールマガジン用に内容を変えない範囲で、
一部文章に編集を加えました。
※ほんの一部のエッセンス。もっと楽しみたければ、大阪ボランティア協会で
本を買ってくださいね。
TEL06-6357-5741(大阪ボランティア協会 出版部)
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┃┃ 融合のマジックって、なあに?
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市民プロデューサー養成講座では、企画力・創造力を高めることと、グルー
プでの作業を大切にしています。
変化の激しい現代社会には、「規格」ならぬ「企画」が求められています。
企画とは新しさの設計であり、企画の核には新しいアイディアがあるべきです。
アイディアとは、既存または異質の要素の新しい組み合わせの発見とも言えます。
また、今、世界的に見ても「チームの協働」が仕事や問題解決の中心になっ
ており、講座では、グループの協働作業により、新しさを創造していくことをめ
ざして、グループ単位での企画づくりにとりくみます。
そこに融合のマジックが働くとき、個人の能力を越えた創造力が発揮され、一
人ではできない成果が得られるのです。
融合のマジックについて、受講者の一人、高桑次郎さんがすばらしい定義をし
てくださいました。
【融合のマジックとは】
鉄は硬くて成型しやすいが同時に錆びやすいという欠点がある。
しかし、この鉄に一定割合のクロムとニッケルを融合させると、ステンレス
が誕生する。ステンレスは鉄の長所に加えて美しい光沢を持ち錆びない。
この特性によりステンレスは我々社会のあらゆる分野で重宝され、今や生活
に欠かせない金属になった。
このように物質の世界で全く性質の違うAとBが融合することによって、Aで
もBでもない全く別の優れた物質に生まれ変わることがある。
だがこの現象は計算して予測できる物理的変化で、価値ある変化ではあるが
「マジック」とは言わない。
「マジック」は人と人のかかわりの中で、ドラマティックに発生する。
これをピアスの『悪魔の辞典』風に定義するとこうなる。
「融合のマジック」とは異質のマインドが混ざり合い、協調し、時には絡み合
い激突しあって結果的に大きな成果を生み出す、人間社会特有の化学変化である。
ただ「マジック」と言えるほどの成果を生み出すには絶対要件がある。
それは相手が素人だろうと子供だろうと誰であろうと、耳を傾けてじっくりと
話を聴こうとする真摯な気持ちと柔軟な基本姿勢である。
ちなみに男と女が合体した結果として、たとえ優秀な子供が産まれたとしても
「融合のマジック」とは言わない。
これは単に「軽率なる出来心の結果」であって、しばしば反省の対象になる。
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■■■ 市民プロデューサーのキーワード (1)
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「好き」
市民プロデューサーの仕事は、市民活動を企画し、立ち上げ、運営してゆくという
大変なものである。従ってあえてこの仕事にチャレンジしようとする人は、体力的に
も精神的にも旺盛なバイタリティを感じさせる人が多い。しかし市民活動の企画、立
ち上げに際しては、メンバー間の意見の不一致やお金の調達など頭の痛い問題が多
い。そのためいかに元気のよい人であっても、意気消沈したり、思うように動いてく
れない仲間を、責めてしまう時があると聞く。
市民プロデューサー養成講座では、こうした場合のセルフ・マネジメントの方法と
して、「好き」だからやっていることを思いだすようにと教えられる。確かに「好
き」は一つの動機づけだが、それだけでこうした状態を抜け出す力を持つのだろう
か。
ボランティアやNPOの仕事はもともと自発性から出発する。そして活動を企画し
実行する中で、さまざまな現代の矛盾が実感できるようになる。するともともとバイ
タリティのある人ほど、理念に向かってひた走るが、それに伴い周りの期待も大きく
なってくる。ところがこうした中では、いつのまにか自分の行動の多くが、「・・・
せねばならない。」で律せられてしまう。
こうした時、いま一度自分の「好き」を確認することは、理念や周囲の期待によっ
て生まれてくる義務から自分を解き放ち、自分の内面へと立ち戻らせてくれる。こう
して自己の内面を見つめ直すとき、私たちは、はじめて活動を始める時に感じてい
た、心の奥深いところから湧きだしてくる活力や創造性に、再び触れることができる
のではないだろうか。こうして考えるなら、疲れ切った時にさえ生まれいでる、自分
の中の「好き」は、私たちの活動の道しるべなのかもしれない。
(博野英二)
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